2014年8月28日木曜日

The Time Traveler's Wife (2009)




Year:2009
Director: Robert Schwentke
Writers: Bruce Joel Rubin (screenplay), Audrey Niffenegger (novel)
Rachel McAdams, Eric Bana,

★★★★4
★★☆英語レベル2.5

Watched on 2014/7/30


●好みに信頼をおけるアメリカの友だちが送ってくれた作品
去年の夏休み、母がアメリカの友人のところに遊びに行った際に、その友人の娘さんであるジェイミーが「これをぜひ見て」と母に持たせて届けてくれた作品。

彼女のカルチャーセンスは非常に私とウマが合う。というか彼女から教えてもらったものすべてに私はどっぷりはまっている経歴がある。
例)mxpx(パンクバンド)Tegan and Sara(歌手)It's Always Sunny in Philadelphia(ドラマ)Beerpon(ゲーム)Left Right Center(ゲーム※後日別記事で紹介しよっと)など……

ジェイミーは東海岸側エリア(フロリダ)で典型的なアメリカのティーンエイジャー期を過ごし、
高校卒業後はニュージャージーに引っ越して、自分は手話の専門学校に通いながら、どちらかというとお金持ちの大学生、大学院生(医者を目指す学生や専門的な技術職を視野においた大学院生など)と一緒に遊ぶ時間が多くなった女の子。私もアメリカに遊びに行ったときにこの軍団と一緒に遊ばせてもらったけれど、友だちの輪が広くてびっくりした。コアになるグループは4~5名なのだけれど、フィラデルフィアのオールドシティ(学生の飲みストリート)に繰り出すと友だちがたくさんいて、みんな知り合いみたいな感じ。

みんなそこそこ夜遊びとかも好きなんだけど、学業はしっかりとしているところがすごいなと思った。
大卒なんてもう古い! 大学院生が当たり前、みたいな感じ。
ジェイミーはその輪の中で大学生でもなく大学院生でもないのだけれど、そういったグループの人たちと
仲良くなって、以降遊ぶようになったみたい。
私なんて日本からやってきた一時の旅行者で、その学生グループの誰よりも年上なのに、とてもフレンドリーに親切に接してくれて、私もグループの一員になれたかのように毎晩ジェイミーが一緒に遊びに連れて行ってくれたんだよね。
だから、アメリカの若者カルチャーを映画や音楽を通じて教えてくれただけではなく、ジェイミーは
私にアメリカの大学生カルチャーを体験させてくれたものすごく貴重な友だちなのです。
その彼女のレコメンということなので、DVDをもらってとてもうれしかった。


●原書は「洋書ファンクラブ」でも高評価
洋書ファンクラブは洋書コンシェルジュの渡辺由佳里さんが運営しているサイトで
その名のとおり洋書の紹介をしている。渡辺さんもアメリカ在住ということで、
日本国内で流通している意見や評価とは違う独自の視点をしっかり持っているので
渡辺さんの紹介する作品やおすすめ度はよく参考にさせてもらっています。

日本では話題にもならなかったような作品なのに、アメリカでは大きくヒット、というような
作品が実際のところはかなりたくさんあって、私が求めている情報や作品は実はまさにその部分!

この洋書ファンクラブでTime Traveler's wifeは小説として取り上げられていて、とても評価が
高かったので、これまた映画に対する期待度がちょっとアップ。


●小説と映画の罠
この作品はもしかすると小説の方が楽しめるかもしれない。
というのは、渡辺さんの紹介にもwikiの作品紹介にも、時制の使い方がユニークで面白い
というような内容があるからだ。英語は時制にうるさい言語なので、いつのことを
話しているのか明確にする必要がある。しかし本作品はすべてが現在形で書かれているため、
ストーリーの軸となる時代がいつに設定されているのかわからなくなってしまうという
ミステリーな構造になっているようだ。これは本当に面白そう。

映画版でも時制の点についてはできる限り再現されてると思う。
だって、私自身が映画を見てて時制がわからなくなったから。
「このイベントが起きたのは、アレの後?コレの前?」みたいな感覚で、
いくつかの人生における重要なイベントが途切れ途切れになって登場する。
それをつなぎ合わせていく要領で組み立てて並べていくとすべての謎が解ける、
みたいなしくみになっている。


●純愛100% --- アメリカ人はこれを求めている?
この映画は見ていてホホが赤くなってしまいそうなほど純愛。もちろんいろんなトラブルはあるけれど、
私が最近見た映画の中ではかなり恋愛度が高い。しかも純愛恋愛度! 二人だけの世界~☆みたいな空気ムンムンしています。
ジェイミーが好きそうな感じだなあと思いつつも、実際のアメリカ人の恋愛観とはかなりかけ離れているんじゃないかと思っています。
だって、みなさんくっついたり離れたりが本当にクイッククイック(日本人も同じかもしれないけれど)。
現実がそうだから、理想の世界ではやっぱり純愛を求めて、そこに希望を見出したり自分を投影したりするのかなーなんて
勝手に思ってしまいました。

●レイチェル・マクアダムス
そう、そしてまさに彼女こそが純愛度を高めている要因なのだと思うのですよ。
私の感覚で、まだオリジナルのキャラや方向性が定まりきっていないで、しかも似たような路線に停滞している
女優クラスがあって、レイチェルはまさにその軍団のひとりだったのよね。
みんな似たような映画で似たような役回りばっかりやってるから、いまいち誰が誰だかわからない、みたいな。

<私の中でいまいちキャラの線引きが確立できていない女優軍>
レイチェル・マクアダムス
レイチェル・ビンソン
ジェシカ・アルバ
ジェシカ・ビール
キャサリン・ヘイグル


で、このクラスにレイチェルが属していたことがこの映画にとってはプラスだったのだと思うのですよ。
まだそんなに個人のキャラが定着していない分、外見と表情がモロに作品中の役に溶け込んでいるので、余計な偏見や先入観なく作品に没頭できるのであります。

ほくろが自然でかわいい。
2015年のキャメロン・クロウ作品に出演予定(ブラッドリー・クーパー&エマ・ストーンも出演 ハワイにて撮影している模様)、じゃあありませんかああああ。IMDBによるとまだタイトルはuntitled.

・『きみに読む物語』まだ見てなかったね。
・『Midnight in Paris』のわがまま女房の役の子ね。
From Canada
Worked at mcdonalds for three years
Had dated with rayan gosling



<その他メモ>
Eric Banaはハルク
・クリスマス商戦ポスター(なぜか食卓にこの日本語のポスターあった)