2014年1月16日木曜日

The Bling Ring (2013)



Year: 2013
Director & Writer: Sophia Coppola
Katie Chang, Israel Broussard, Emma Watson, Claire Julien, Georgia Rock, Leslie Mann

My Rating:★★(2点)

2013 12 29 鑑賞
Finally, I found time to watch it. I got the DVD in early December but I was too busy/lazy to watch it with taking care of 8 month baby.


●ソフィアは好きだけれど……
総合的な私のライク度はかなり低い、なぜならば主人公の若者にひとりも共感できないから。そもそも人のモノを盗んで、Facebookにアップして、麻薬におぼれている若者がいくらきらびやかなセレブ用品を身に着けていても、盗みの快楽を知って多幸感に満ち溢れていても、私には何も響かなかった。むしろ腹が立つ。
 つまりこのストーリーそのものを受け入れられなかったということだと思う。悪いのはソフィアでも、キャストでもない。実際に起きたこの事件そのものになんの深みも感じられない、それだけのことです。
 正直、こんな話かっこいいだとか、自分もやってみたいとか、ここから若者の虚栄心をつかもうなんて、よくわからない。

 唯一、感動してしまったのは、この窃盗団の一番の被害者であるパリス・ヒルトンがこの映画に協賛し、映画の撮影を自宅ですることを許可したということ。自分が被害に遭っていたら、そんなこと到底できないだろうに、この人はやっぱり只者ではありません。ただただ、この人はすごい!と、パリスへの好感度がアップしてしまいました。

Katie Changがカワイイ
 正直、エマ・ワトソンはどうでもいいです。エマ以外の窃盗団メンバーは誰ひとり知らなかったんだけど、リーダーのKatie Changはなかなかいい味だしてるよ。この役に抜擢されてヨカッタね。Korean系のティーンエイジャーってもっともっとアメリカの青春モノに登場していいと思うんだよね。そのほうがゼッタイにリアリティがある。私はアメリカの高校に通っていたけれど、KoreanChineseの生徒比率って相当なものよ。これからも人種にリアリティのある映画が増えることを祈ります。





Katie Changが出演しているインディ映画。2014年公開予定とのこと。バードウォッチングが好きな男の子が何か大発見をして、友だちと旅に出るという感じのストーリー。おもしろそう。




※おまけ(Winnetkaを知っておこう!
Katie Changはイリノイ州のWinnetka出身。Winnetkaと言えば・・・アメリカで有名な金持ちエリアのひとつ→ステキなお家がたくさん→ホーム・アローンの家(私の大好きな家!こんな感じ!)→ジョン・ヒューズ→そう、この町はジョン・ヒューズ絡みのたくさんの映画の舞台となったところ。(こんなところにリンクしてしまうとは……でもうれしい)

●リアルBling Ringとは?
 出演者のインタビューを見ていたら、彼らはソフィアに、「ブランド名を練習するように、リアリティショー&マガジンで予習するようにソフィアから言われていた」とのコメント。その中にPretty Wildという番組名が出てきたのでチェックしてみたら、映画には描かれていない事がいろいろわかりました。

Meet Real Bling Ring(YouTube動画)
約2分半のダイジェスト。ニックとアレクシス本人登場。



 エマが演じるアレクシス・ナイアーズというのは、両親がショービズ界の人でモデル(タレント)を目指すティーンを主題にしたリアリティショーをすでに持っていたのね。そのショーのタイトルがPretty Wildというワケ。
だからPretty Wildを検索するとこんなの出てくるの。

*AlexisPretty Wild)のYouTubeチャンネル
*Alexiswebsite(最近は更新されていない)

 すでに注目される立場にいたアレクシスがなんで他人の家に侵入して、しかも盗みを働くなんてことしたんだろうね。ほかのメンバーたちも結構裕福な家庭の子どもたちみたいだし。やっぱり「セレブ」という手の届かない(ように見える)存在への憧れと執着心ってすごいんだね。私くらいの年齢になると(30代前半です)、正直「セレブ」って話題のネタ(しかもほぼ笑いのネタ)としか見られないんだけど、ティーンにとってはそうではないんだね~。しかもセレブのメッカと言っても過言ではないLAにいるティーンにとっては、そう遠くもない存在だろうし。ここで不思議なのが、クラブに行けばパリスに会えるって言う状況で、「じゃあ友だちになりたい」「なんとしてもグループに入れてもらおう」ってなりそうなのに、それを通りこして「パリスの身に着けているモノが欲しい! じゃあ盗りに行こう」ってなるところが、気になる心理よね。確かに何かが狂ってる感じはする。そしてそういう点にソフィアも何か問いかけたかったのでしょう。

※私はリアル窃盗団についての興味が増してしまって、この番組も見てしまった。正直、映画よりおもしろかった。
実際の窃盗団について追跡しているドキュメンタリー番組
American Greed23:48~)


●アメリカ版DVD購入でデジタル版無料ダウンロード
 ちょうど12月の中旬ぐらいから日本で公開され始めて、それに追い風を受けて12月初旬に購入したアメリカ版のDVDを見たのだけれど、なんとDVD購入者にはデジタル版フリーダウンロードの時代なんだね。雑誌などではよくあるけれど、まさかDVDもそうなっているとは思わなかった。でも確かにDVDをすでに購入した人にとってデジタル版ってあまり意味はないけれど、でも特典なら得した気分になれるし、ま、いっかって感じよね(おそらく使わないんだけど……)。


DVDのパッケージの上の方にDVD+DIGITALってあるでしょ。

 DVDの特典映像にパリスの自宅公開の映像が入ってて、それが結構おもしろかった。当たり前だけど、この事件が起きて、パリスの自宅のセキュリティがかなり強化されたらしい。それにしても庭に、犬小屋じゃなくて犬御殿が建っててオドロキ……。

 パリスはおもしろいからいいんだけど、でもねー、この映画ちょっとパリスに頼りすぎてるんだよねー。ここがちょっとおしいところのひとつでもあるんだよねー。ま、結果的にこの映画のおかげでパリスの好感度アップしちゃってるんだけど()

zine楽しみました
山崎まどかさんのツイッターで「これは読んだほうがいいよ」と教えてくれたので、タワレコでゲットしました。確かにこれ一冊で映画のこと、ソフィアのこといろいろ詳しくわかってヒジョーによかった。これ無料ってすごい。