●本屋で見かけてプラっと買ってみた本
母親に子ども預けて息抜きに数駅離れたところにあるデパートに出かけたときに立ち寄った本屋でたまたま見かけて買った本。
オビにこんなコメントが書いてあったけれど、帯はすぐに捨ててしまった。でもなんとなく覚えていて、今検索してみたら、HONZはなかなか面白そうな書評サイトだったのでいいなと思いました。元マイクロソフト社長の成毛さんのHONZという説明が必ずついてしまうのが、なんかもやもやするけれど、ま、いっか。さすが元マイクロソフトの社長さんだね。
アメリカで毎年開かれるインテル主催のサイエンスフェアに出場した少年少女12名のひらめき、発見とフェアに出場するまでのいきさつなどを著者が独自にインタビューして書き下ろしたもの。12名にはそれぞれのストーリーがあり、仮にフェアを抜きにしたとしてもその家族模様や彼ら個人の葛藤だけでも十分に読み応えがあると思う。非常におもしろかった。
●最初の1話が放射能に魅せられた少年の話
テイラー・ウィルソン
彼のHPはこちら
ツイッターアカウントの紹介は、Teenage Nuclear Physicist, World’s youngest Fusioneer。彼がフォローしているのはたったの10にしかいないのに、その中にズーイ・デシャネルのアカウントがあった。ズーイはもはや文化系のアイドルだけにとどまらないのだわ!
●グランド・ジャンクション(GJ)が舞台の理系ストーリーがあった
「手袋ボーイ」ライアン
ライアンをサポートしてくれた先生が立ち上げた実験ラボミュージアム。
GJに行ったら絶対に立ち寄ってみよう。GJと言っても日本人にはまったくなじみのない地名だよね。私にとっては親戚が住む町なので、とても親近感があるので。コロラド州デンバーからひと山離れたところにある町で、10年以上前はかなり「田舎」っていうイメージだったけれど、Googlemapで見てみたらすっごい成長していてびっくりした。
●言語学が理系と結びついた話をもっと知りたい
カイラ twitter
現在はパラリンピックの選手をサポートし研究する職についているようだ。
カイラの開発した音階とアルファベットを組み合わせて言葉を伝えるメソッド
●自分の子どもに顕微鏡をあげよう!とひらめいちゃったけど……それはダメ!
本を読み終えて、真っ先に思い立った! うちの坊ちゃんが小学生くらいになったら顕微鏡をプレゼントしよう、と。きっとそうすればいろんなものを観察して、ミクロの世界に興味を持ち、そこからサインエスフェアに出場しちゃったりするかも……なんてね。甘い、甘い。この話を旦那にしたら、「俺、顕微鏡持ってたけど、全然使わなかったなあ」って。えええええーー!
そうかー、やっぱり親が与えてはいけないのね。子どもが自分で興味を持つように仕向けないとダメなんだね。いあ、難しい。
●アメリカのリテタシーカリキュラムのプログラムに遭遇
アメリカはリテラシー教育に力を入れている(と思う、少なくとも日本よりは)。アメリカの子どもたちの読み書き能力をサポートするために莫大な費用が注がれ、さまざまなアプローチの学習法が編み出されている。今回、私もこの本を読んだまとめとして、登場した12名の実際の姿を見てみたいと思ってそれをまとめようと思った。そしたら、なんと!!すでにあったの。英語なんだけど。それもタイトルがEnglish Projectとついているので、おそらくEnglishのクラスのアサイメントとして、1冊の本について徹底的にまとめるというのがあったんじゃないかたな。サイトは下記のようにわかりやすくまとまっていて、ネットで情報を集めることができた。
1)8名のプロジェクトの簡単な詳細
2)本のサマリー
3)参考文献、リンク集
4)ボキャブラリー (サイトの作成者がこの本から学んだことば)
5)サイトマップ
いやあ、すごいよね。
日本もがんばれ! 未だに日本は、公立の高校でコンピューターの数が足りないとか、使える教員がいないとか、環境整備に時間がかかるとか言っているけれど、そんなこと言っている場合ではない!!!!!オイ!
●若い子どもをエキスパートがサポートするようなシステムがすばらしい
インテルのサイトに日本語版のページがあった。うれしい。この本に登場する少年少女が
フェアに出たのは10年以上も前の話で、それが本になって、その時の実験を読んでもすごいと思うのだから、今2014年なんてもっとすごいことになっているんだろうね。
とりあえず日本語のサイトを見る限り、日本からもフェアに参加しようと頑張っている少年少女の姿がたくさん見られて感激。
こちらが本家サイト(英語)
2014年度フェアのハイライト動画
このフェアは毎年3月に開催されるのね。覚えておこう。いつか行ってみたい!
本家サイトの中にあるScience news for studentのコーナーがかなり面白い。ヘンな新聞よりよっぽどおもしろい。バイリンガルニュースのマミちゃんとマイケルが好きそうな感じ。
いい成績をとったからとか、宿題をちゃんとやったからのご褒美でお金を子どもにあげるのはよくないとずっと思っていたけれど、でもやっぱりリターンて大切。このフェアの賞金(このフェア以外にもアメリカにはすごいたくさんの賞金を目玉にしている学生向けのフェアある)について考えてみて思った。もちろん賞金だけでなく、大学への進学権利や奨学金なども大きいけれど、それらはすべてお金に結びつくプライズだよね。日本もこういった教育をもっと盛り上げるプロジェクトをたくさんやればいいのに。ロボコンすばらしいんだからさ、もっと大々的にやればいいのに。
●著者・ジュディ・ダットンについて
女性だった! すみません、今調べる直前まで完全に男性だと思い込んでいました。男性でもジュディという名前があってもおかしくないよね??そして彼女の著作は2作で、1作がこれ、もう1作は“Secrets from the Sex Lab”
おお、読んでみたいじゃないないの。
●ビブリオバトル
映画のことは結構熱心に調べるんだけど、本の感想を書くのにネットで調査したことがあまりなくて、今回少していねいに検索してみたらいくつかセレンディピティがあったのでメモ。
これかはかなり面白そうだ。注目!
いやあ、こんな面白そうなバトルがあったなんて全く知らなかった。検索してみてよかった。
いやね、書店さんて本を売るだけじゃなくて、サイドビジネス、サイドサービスもかなり頑張っているのよね。こんなイベントを企画したり、自分の書店で開催した著者のトークイベントの音声や動画を独自に配信したりして(ココとか、結構レアなのあるでしょ?)。
やっぱり面白いものってアングラからくるのよね。最近手抜きでメインストリームばっかりみていたから、久しぶりに時間をかけてアングラサーチするとわくわくするわ。